辨 |
サワラ Chamaecyparis pisifera(日本花柏)には、多くの園芸品種がある。代表的なものは、
ブルーバール 'Boulevard'
ヒヨクヒバ(イトヒバ) 'Filifera' (var. filifera; 綫柏)
枝葉が細長く垂れる
ヒメヒムロ 'Leptocada' (var. squarrosa f. leptocada)
シノブヒバ(ツマジロヒバ) 'Plumosa' (var.plumosa; 羽葉花柏:鳳尾柏)
葉が細長くとがり、生垣に用いる
オウゴンシノブヒバ(ホタルヒバ) 'Plumosa Aurea' (var.plumosa f.aurea)
ヒムロ(ヒムロスギ) 'Squarrosa' (var. squarrosa; 絨柏)
葉が針状葉のみで 色は青白緑色
アツカワサワラ f. crassa
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ヒノキとの見分け方は、ヒノキの辨を見よ。 |
ヒノキ属 Chamaecyparis(扁柏 biănbăi 屬)については、ヒノキ属を見よ。 |
訓 |
漢語の柏(ハク;bó,băi)については、コノテガシワの訓を見よ。 |
「和名さはらハさはらぎノ略、其材之ヲひのきニ比スレバさはらか(輕鬆)ナレバさはら木ナルベシト謂ヘリ」(『牧野日本植物圖鑑』)。 |
説 |
日本原産。中国でも栽培されている。 |
誌 |
『花壇地錦抄』(1695)巻三「冬木之分」に、「ひむろ びやくしんのごとくにて、各別異あり」と。 |
さはら木は腕(かひな)だるげに伏し沈み、・・・
薄田泣菫「わがゆく海」(『白羊宮』)より
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