するがらん (駿河蘭)  

学名  Cymbidium ensifolium
 (C.ensifolium var.koran, C.ensifolium var.arogans, C.ensifolium var.misericors, C.koran, C.gyokuchin var.soshin, C.gyokuchin, C.ensifolium var.yakibaran, C.ensofolium var.rubrigemmum)
日本名  スルガラン
科名(日本名)  ラン科
  日本語別名  オラン、コラン
漢名  建蘭(ケンラン,jiànlán)
科名(漢名)  蘭(ラン,lán)科
  漢語別名  蘭花、八月蘭
英名  Cymbidium
『中国本草図録』Ⅳ/1948
ソシンラン(素心蘭)   2024/09/17 小平市 
少なくとも五十数年にわたり咲き続けている。

昨年果

 花の色をはじめとして変異が多く、和漢において、ソシンラン(C.素心建蘭 sùxīn jiànlán; 変種 var. susin とすることがある)など 多くの栽培型が作られている。
 シュンラン属 Cymbidium(蘭 lán 屬)の植物については、シュンラン属を見よ。
 和名スルガランの由来は不明、駿河蘭と書くが、静岡県には無い。
 「らん(蘭)・・・春蘭ニ對シテ秋蘭ノ名モアリ、駿河ヨリモ出ヅ、因テ、駿河蘭ノ名モアリ。建蘭」と(『言海』)。
 「和名駿河蘭ハ此蘭駿河ヨリ出ヅトノ誤認ニ基ク」(『牧野日本植物圖鑑』)。
 漢名建蘭(ケンラン,jiànlán)は、福建に産する蘭の意。 
 九州・臺灣・安徽・浙江・江西・福建・湖南・兩廣・四川・貴州・雲南・アッサム・熱帯アジアに分布、産地による変異が大きい。開花期は、6月-10月。
 絶滅危惧IA類(CR,環境省RedList2020)。中国では易危(VU)。
 中国では、廣東を中心に栽培が盛ん。

   var. ensifolium(彩心建蘭)
   var. susin(素心建蘭)


の両変種に分けることがあり、またそれぞれに多くの品種を区別する。
 中国では、スルガランなどの根・全草を蘭草・蘭花と呼び、薬用にする。シュンランの誌を見よ。

跡見群芳譜 Top ↑Page Top
Copyright (C) 2006- SHIMADA Hidemasa.  All Rights reserved.
クマタケラン ハス カキツバタ ヒメカンゾウ ヒレアザミ ハス 跡見群芳譜トップ 花卉譜index