はなすげ (花菅) 

学名  Anemarrhena asphodeloides
日本名  ハナスゲ
科名(日本名)  キジカクシ科
  日本語別名  
漢名  知母(チボ,zhīmŭ, ちも)
科名(漢名)  天門冬(テンモンドウ,tiānméndōng)科
  漢語別名  蒜辮子草、羊胡子根、地參、兔子油草、穿地龍、老娘脚後根
英名  Anemarrhena
2007/06/20 薬用植物園
花は夜ひらき、翌朝しぼむ。
2007/08/07 同上

 ハナスゲ属 Anemarrhena(知母 zhīmŭ 屬)は、1属1種。

  ハナスゲ A. asphodeloides(知母)
   
 キジカクシ科(クサスギカズラ科) Asparagaceae(天門冬 tiānméndōng 科)については、キジカクシ科を見よ。
 深江輔仁『本草和名』(ca.918)知母に、「和名也末止古呂」と。
 源順『倭名類聚抄』
(ca.934)知母に、「和名夜万之」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』
(1806)に、「知母 ヤマシ和名鈔 ハナスゲ カラススゲ カラスノスゝキ 今ハ通名」と。
 漢名は、李時珍『本草綱目』(ca.1596)知母の釈名に、「宿根の旁、初めて子根を生ずるに、狀は蚳蝱(つちあぶとあぶ)の狀の如し。故に之を蚳母(チボ,chimu)と謂う。訛りて知母・蝭母(シボ,chimu)と為すなり」と。
 遼寧・吉林・黑龍江・華北・山東・陝甘・モンゴリアに分布。
 日本では試験栽培が行われている。
 根茎を知母(ちも)と呼び、薬用にする(『中薬志Ⅰ』pp.268-271)。また、中国では観賞に供する。
 日本では、生薬チモ(知母)は ハナスゲの根茎である(第十八改正日本薬局方)。 
 『古今集』巻10物名に「やまし」として、

   ほととぎす 峯の雲にや まじりにし ありとはきけど みるよしもなき
(平篤行)
 

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