ちょろぎ 

学名  Stachys sieboldii (S. tubifera, S. affinis)
日本名  チョロギ 
科名(日本名)  シソ科
  日本語別名  チョウロギ・チョウロク、ジイナモ、ネジリイモ、クビレイモ、ヨメノゾキ、トロミ
漢名  甘露子(カンロシ,gānlùzĭ)・甘露兒
科名(漢名)  脣形(シンケイ,chúnxíng)科
  漢語別名  寶塔菜(ホウトウサイ,baotacai)、螺絲菜(ラシサイ,luosicai)
英名  Chinese artichoke, Japanese artichoke
2005/07/03   薬用植物園

 イヌゴマ属 Stachys(水蘇 shuĭsū 屬)については、イヌゴマ属を見よ。
 和名は、一説に朝鮮語のジロイ(「ミミズ」)の転訛、一説に朝露葱の転訛。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』23(1806)草石蠶に、「チヨロギ チヤウロギ新校正 チヤウロク阿州 チヨロキ豫州 チヨロキナ南部 チツロキ播州 シヨウロキ仙台 ヒダリネヂ備後」と。
 漢名 草石蠶は、地下の塊茎の形をカイコに擬えて。甘露子は それを食用にすることから。
 中国原産、華北・西北に自生。
 12世紀ころから栽培、今日では全国各地で栽培。
 日本には、朝鮮経由で元禄(1688-1704)年間、一説に延宝(1673-1681)年間に入る。
 ヨーロッパには19c.、アメリカには20c.に入る。
 中国では、夏秋に全草を採り、秋の終りに塊茎を掘り取り、新鮮なまま或いは乾燥して 甘露子と呼び、薬用にする。
 中国・日本では、地中の塊茎を食用にする。
 正月のおせち料理で、梅酢で赤く染めたものを黒豆に添える。チョロギの形を俵に見立てて縁起を担ぐもの、という。
 「かいこのごとくなる白き根多く生ず。玉をつらぬきたるごとくつゞきて、白くすきとほりてきれいなる物なり。味甘く、煮て茶うけくわし(菓子)にもなり、あへ物、吸物其外に物などに入れ、料理色色あり。めづらしき物なり」宮崎安貞『農業全書』(1697)。

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