えびすぐさ (夷草・恵比寿草) 

学名  Senna obtusifolia (Cassia obtusifolia, C.tora var.obtusifolia)
日本名  エビスグサ
科名(日本名)  マメ科
  日本語別名  ロッカクソウ(六角草)
漢名  決明(ケツメイ,juémíng)
科名(漢名)  豆(トウ,dòu)科
  漢語別名  馬蹄決明(バテイケツメイ,matijueming)、鈍葉決明、草決明、假綠豆(カリョクトウ,jialüdou)
英名  Oriental senna, Sickle senna
2007/07/21 薬用植物園 

2007/08/13 同上

2012/09/14 小石川植物園 

2021/10/29 薬用植物園 

 センナ属 Senna(決明 juémíng 屬)については、センナ属を見よ。
 「和名夷草ハ蓋シ蠻夷ノ異國ヨリ渡來セシヲ意味セシ稱ナラン。」(『牧野日本植物図鑑』)
 深江輔仁『本草和名』(ca.918)決明及び源順『倭名類聚抄』(ca.934)決明に、「和名衣比須久佐」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』12(1806)決明に、「ヱビスグサ 今通名」と。
 漢名決明(ケツメイ,juémíng)は、李時珍『本草綱目』に「目を明かにするの功を以て名づく」と。
 熱帯アメリカ原産。広くアジアの熱帯に帰化している。
 漢土では、唐の杜甫の詩に決明の名が見える。今日の中国では、全国各地で栽培、長江以南各省では野生化。
 日本には享保
(1716-1736)年間に中国南部を経由して渡来したものが広く栽培せられ、本州・四国・九州・琉球の暖地に帰化。
 中国では、エビスグサ S.obtusifolia 及びホソミエビスグサ S.tora の種子を 決明子(ケツメイシ,juémíngzĭ)と呼び、薬用にする。日本でも、生薬ケツメイシは エビスグサ又はホソミエビスグサの種子である(第十八改正日本薬局方)。
 S.tora の種子は、S.obtusifolia の実より小さく、日本では「小粒決明子」と呼んで区別する。
 ハブ茶は、本来ハブソウの種子(望江南子)を煎じるものだが、今日ではエビスグサの種子を代用にする。

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