辨

　ケツルアズキ V. mungo と似ていて、しばしば混同されるが、別種。豆はケツルアズキよりやや小さい。　

　ササゲ属 Vigna(豇豆 jiāngdòu 屬)については、ササゲ属を見よ。

訓

　和名・漢名は、種子の皮の色から。

説

　インド原産。中国には、古い時代に入る。
　日本にも古くに入っており、縄文時代の鳥浜遺跡(鳥取県)から豆が出土している。

誌

　インド・東南アジアでは、豆を丸のまま或は砕いて、食用にする。

　中国では、薬用にする。
　夏の暑気対策として、この豆をを煎じて飲む。

　日本では、煮豆・緑色の餡・春雨の材料とする。また上質なもやしの素材として用いたが、今日ではケツルアズキ V.mungo のもやしにとって代わられている(東南アジアから安価に輸入できるので)。
　粒が揃っているので、かつては秤の分銅に用いたという。