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 やはずえんどう (矢筈豌豆) 
 
        
          
            | 学名 | Vicia sativa subsp. nigra (V.angustifolia, V.segetalis) |  
            | 日本名 | ヤハズエンドウ |  
            | 科名(日本名) | マメ科 |  
            | 日本語別名 | カラスノエンドウ(烏野豌豆)、ノエンドウ(野豌豆)、イララ、シービービー・ピーピーマメ |  
            | 漢名 | 窄葉野豌豆(サクヨウヤエントウ, zhăiyè yěwāndòu) |  
            | 科名(漢名) | 豆(トウ,dòu)科 |  
            | 漢語別名 | 大巢菜(タイソウサイ,dàcháocài)、野豌豆(ヤエントウ,yěwāndòu)、紫花苕子(シカチョウシ, zĭhuā tiáozi)、薇(ビ,wēi) |  
            | 英名 | Narrowleaved vetch |  
 
        
          
            | 2023/02/06 入間市宮寺 |  
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      | 2006/02/22 新座市大和田 |  
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      | 2007/03/28 野川公園自然観察園 |  
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      | 2008/04/05 田島が原 |  
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              | 2006/04/13 秋が瀬 |  
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      | 2006/05/20 野川公園自然観察園 | 2007/05/23 新座市大和田 |  
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      | 2010/06/04 掛川市小夜鹿
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            | 辨 | Vica sativa には、次の亜種がある。 
 オオヤハズエンドウ(オオカラスノエンドウ) subsp. sativa
 (救荒野豌豆 jiùhuāng yěwāndòu・大巢菜・野綠豆・
 野菜豆・野苕子;E.Common vetch) 歐洲原産という、日本には帰化
 『中国本草図録』Ⅵ/2693・『中国雑草原色図鑑』119
 ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ) subsp. nigra(V.angustifolia,
 V.segetalis;窄葉野豌豆・狹葉野豌豆・大巢菜・野綠豆;
 E.Narrowleaved vetch)『中国雑草原色図鑑』119
 
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            | ソラマメ属 Vicia(野豌豆 yěwāndòu 屬)の植物については、ソラマメ属を見よ。 |  
            | 訓 | 「和名烏野豌豆ハ雀野豌豆ニ對シ其花葉竝ニ莢ノ大ナルヨリ云ヒ又熟莢ノ黑色ナルモ亦烏ニ對シテ頗ル適セリ」(『牧野日本植物図鑑』)。 またヤハズエンドウの名は、小葉の形から。
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            | 『大和本草』に、「野豌豆 四種アリ、 一種ハ葉大ニシテ實ナシ、葉ヲ食フ、其名ヲ綱目に薇ト云
 一種名ヲ翹搖ト云、實アリ、國俗名ヲイラゝト云、三月紫白花ヲ開キ、四月に
 角子(サヤ)ヲ結フ、實ハ熟スレハ黑シ・・・
 一種イラゝニ似テ角子ノ内ニ只二粒アリ、花モ苗はモイラゝニ似テ同シキアリ、
 只小ナルノミ
 又一種濱豌豆・・・」と。
 これらの内、翹搖・イラゝはヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)、
 小さきものはスズメノエンドウ、濱豌豆はハマエンドウであろう。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』23(1806)翹搖の条に、「カラスノヱンドウ、一名イラゝ筑前 イセンド能州 ツゞラフヂ尾州」と。
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            | 説 | ユーラシア大陸の暖温帯に分布。中国では遼寧・吉林・黑龍江・華北以外の全土に産。 日本には歐洲から帰化し、北海道・本州・四国・九州・琉球に分布。
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            | 春に開花、種子は初夏に熟し、秋に発芽する。 |  
            | 誌 | 若い茎葉や果実・熟した種子は食用になる。 「苗の二三寸に伸びた時またはやわらかい部分を採って茹でて和え物・浸し物にし、テンプラ風に揚げてもよい。莢に実った種子は炒って食用すると、硬いけれど香味がある」(本山荻舟『飲食事典』)。
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