| 辨 | トチュウ科 Eucommiaceae(杜仲 dùzhòng 科) トチュウ属 Eucommia(杜仲 dùzhòng 屬) トチュウ
            E. ulmoides(杜仲 dùzhòng)は、1科1属1種。『中国本草図録』Ⅰ/0095 | 
          
            | 訓 | 『本草和名』及び『倭名類聚抄』杜仲に「和名波比末由美」と。 『延喜式』杜仲に、「ハヒマユミ」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』に「杜仲 詳ナラズ」、「古ヘ マサキヲ杜仲ニ充、故ニ和名鈔ニモ ハヒマユミト訓ズレドモ、真物ニ非ズ」と。
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            | 英名グッタペルカは マレー語から。英語読みしてガッタパーチャとも。 ただし、本来のグッタペルカは、アカテツ科 Sapotaceae(山欖科) オオバアカテツ属 Palaquium(膠木屬)のグッタペルカノキ P. gutta(膠木)の樹液から作る、ゴム状の物質。かつて電気絶縁体・ゴルフボールなどに用い、歯科治療では現在も充填剤として用いる。
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            | 説 | 長江中流域原産、ただし現在では既に野生は稀。広く中国南部で薬用に栽培。 | 
          
            | 誌 | 樹皮を杜仲・棉樹皮・絲棉皮・絲連皮・絲楝樹皮などと呼び、薬用にする。『中薬志Ⅲ』pp.432-433 『全國中草藥匯編 上』pp.413-414 『(修訂) 中葯志』V/401-404 日本では、生薬トチュウ(杜仲)は トチュウの樹皮である(第十八改正日本薬局方)。
 
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            | また、グッタペルカを採る。 葉は茶(杜仲茶)にして飲む。
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