ねじあやめ (捻あやめ)
学名 |
Iris lactea (I.lactea var.chinensis) |
日本名 |
ネジアヤメ |
科名(日本名) |
アヤメ科 |
日本語別名 |
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漢名 |
馬藺(バリン,mălìn) |
科名(漢名) |
鳶尾(エンビ,yuānwěi)科 |
漢語別名 |
馬蓮(バレン,malian)、馬楝、馬薤、馬帚(バシュウ,mazhou)、鐡掃帚、蠡實・茘實(レイジツ,lishi)、旱蒲(カンホ,hanpu)、豕首(シシュ,shishou)、三堅、劇草 |
英名 |
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『中国本草図録』Ⅲ/1441に I. ensata として |
『中国雑草原色図鑑』355に I. lactea var. chinensis として |
辨 |
学名及び漢名に関する問題については、ノハナショウブを見よ。 |
アヤメ属 Iris(鳶尾 yuānwěi 屬)の植物については、アヤメ属を見よ。 |
訓 |
李時珍『本草綱目』に、「『爾雅』云う、「荓、音は瓶、馬帚なり」と。此れ即ち茘草にして、其の馬刷と為すべきを謂う。今、河南北人、呼びて鐡掃帚と為すは是なり」と。 |
深江輔仁『本草和名』(ca.918)蠡實に、「和名加岐都波太」と。源順『倭名類聚抄』(ca.934)劇草に、「和名加木豆波太」と。ただし、これらは誤り。
小野蘭山『本草綱目啓蒙』11(1806)に、「蠡実 バリン バレン トウラン江州 ネヂバリン筑前 ネヂアヤメ紀州 ネヂガネ尾州」と。 |
説 |
朝鮮・安徽・江蘇・浙江・兩湖・四川・チベット・西北・華北・東北・モンゴリア・シベリア・中央アジア・西ヒマラヤに分布。 |
誌 |
中国では、根・葉・花・種子を薬用にする。『中薬志Ⅱ』pp.80-82
また、葉から紙を作り、根で刷毛を作る。 |
『大戴礼』「夏小正」七月に、「苹(ヘイ) 秀づ。〔苹なる者は、馬帚(ばしう)なり。〕」と。 |
日本では、『花壇地錦抄』(1695)巻四・五「草花 春之部」に、「ばれん 中末。花ハあやめのちさき物にて紫、葉もあやめのごとくしやんとして、又ねぢけたる物也」と。 |
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