辨 |
センニンソウ属 Clematis(鐵綫蓮 tiěxiànlián 屬)の植物については、センニンソウ属を見よ。 |
訓 |
和名は、漢名の音から。漢名は、「卽チ其蔓強クシテはりがねノ如ケレバ斯ク云フ」(『牧野日本植物圖鑑』)。 |
説 |
花瓣のように見えるのは萼、白または紫色で、6枚(改良種は8枚)。 |
江蘇・浙江・兩湖・兩廣原産。
日本には寛文(1661-1673)年間に入ったとされる。
京都の妙心寺天球院(1631)に、普通「朝顔鉄線図」と呼ばれている襖絵がある。ここに描かれているものが、カザグルマではなくテッセンであるとすれば、日本へテッセンが渡来した時期は、上記の寛文年間よりは早くなる。 |
|
テッセンなどのセンニンソウ属 Clematis の植物から作られた園芸品種をクレマチスと総称し、現在では200種以上の観賞用品種がある。 |
誌 |
根・全草を鐵綫蓮と呼び、また根を鐡脚威靈仙と呼び、薬用にする。
なお、李時珍『本草綱目』に載る鐡線草は、別種であろうが、不詳。 |