| 辨 | 
             チャラン属 Chloranthus(金粟蘭 jīnsùlán 屬)については、チャラン属を見よ。 | 
          
          
            | 訓 | 
             和名は、静御前が二人の幽霊となってあい舞ったといわれる、そのようすに擬えて。『吾妻鏡』静の舞を参照。  | 
          
          
            |  漢名及己(キュウキ,jíjĭ)の名義は未詳。獐耳細辛は、葉の形が獐の耳に似て、根は細辛に似ることから(李時珍『本草綱目』)。 | 
          
          
             漢名及己(キュウキ,jíjĭ)について: 
             『本草和名』『倭名類聚抄』『本草綱目啓蒙』などに、「及已 音、以」とあり、日本では江戸時代まで二字目を已とし、キュウイと読んだことが分る。 
             (防己を防已としたことと並行する。) 
             岩崎灌園『本草圖譜』(1828)に、「王孫 をにのまゆはき」としてフタリシズカの図を載せる。なお、王孫はツクバネソウであり、オニノマユハキはヒレアザミの別名でもある。 | 
          
          
            |  『本草和名』に、「和名都岐祢久佐、一名於宇」と。『倭名類聚抄』に、「和名豆木禰久佐」と。 | 
          
          
            | 説 | 
             北海道・本州・四国・九州・朝鮮・臺灣・華東・兩湖・兩廣・四川に分布。 | 
          
          
            | 誌 | 
             中国では、根・全草を薬用にする。『全國中草藥匯編 上』pp.126-127 |