辨 |
ナス属 Solanum(茄 qié 屬)については、ナス属を見よ。 |
訓 |
「和名ハ鵯上戸ノ意ニシテ、其赤キ熟實ヲひよどり好ンデ食フ故名ク」(『牧野日本植物図鑑』)。。 |
『本草和名』白莫に、「和名保呂之、一名都久美乃以比禰」と。
『倭名類聚抄』白英に、「和名保魯之、一云豆久美乃伊比禰」と。
『大和本草』に、「白英(ホロシ) 本艸蔓草ニ又排風子云、其實曰二鬼目一・・・和名ホロシ、今俗ニヒヨドリジヤウゴト云、ホロシハ古歌ニ大井川ニヨメリ」と。
小野蘭山『本草綱目啓蒙』12(1806)に、「蜀羊泉 ホロシ古名 ヒヨドリジヤウゴ ツタサンゴジユ仙台 ツルサンゴジユ同上備前 ツルサンゴ チヤボノホウヅキ筑後 ウルシケシ 烏葛和方書」と、また14下に「白英 マルバノホロシ マルバノヒヨドリジヤウゴ ウマノナンバン北国 イヌノナンバン同上 ノナンバン越後 ノゴシヤウ同上 ツルトウガラシ大坂」と。マルバノホロシは S. maximowiczii。 |
種小名 lyratum は、「竪琴(リラ)状の」。葉の下部が深く裂けた形から。 |
説 |
北海道・本州・四国・九州・琉球・朝鮮・臺灣・華東・兩湖・兩廣・河南・山東・山西・陝甘・四川・貴州・雲南・インドシナに分布。 |
誌 |
全草・根を 白英(ハクエイ,báiyīng)・白毛藤と呼び、薬用にする。『全國中草藥匯編 上』pp.291-292 『(修訂) 中葯志』IV/285-289 |