霧ケ峰
地番 |
長野県 諏訪郡下諏訪町・諏訪市四賀・茅野市北山。 |
霧ケ峰は、長野県中央部に位置し、車山(標高1925m)を最高峰とする火山。山頂にはかつて茅場として営まれた草原が広がり、自然と人為の織りなした独特の景観と植物相を示すほか、低地にはいくつかの高層湿原が形作られている。そのうち、特に以下の3つの植物群が、1939年(史蹟名勝天然紀念物保存法に基づく)天然記念物に指定された。
八島ケ原湿原植物群落 (34.715ha,標高1632m)
踊場(おどりば)湿原植物群落 (28.0425ha,標高1531m)
車山樹叢、湿原及び草原植物群落 (71.1738ha,標高1770m)
のち1960年、これらは「霧ケ峰湿原植物群落」の名のもとに統合され、あらためて(文化財保護法に基づく)天然記念物に指定された。なかんづく八島ケ原は、高層湿原の植物相を今日に保っている。
しかしながら、たかだか半世紀前、草原ではニッコウキスゲが一面に大地を黄色く染め、車山ロープウェイの下はこれも一面のヤナギランの群落であったが、近年は鹿の食害により、防護柵により守られた一部の区域(八島ケ原・強清水・車山肩など)を除き、かつての豊かな植物相は失われつつある。この『群芳譜』に採りあげた花々も、「防護された」花たちである。
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八島ケ原 |
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2016/05/23 |
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2016/06/17 レンゲツツジ |
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2013/07/14 ニッコウキスゲ |
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2015/08/15 ヤナギラン |
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2016/08/25 |
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2023/09/17 |
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2017/07/06
車山方面からの遠望。中央正面の山のむこう側は 旧中山道和田峠。 |
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