辨 |
地下の澱粉貯蔵器官を食用に供する植物の総称。
「植物の地下茎または根部の発達したものを総称して俗にイモと」いう(本山荻舟『飲食事典』)。
日本・中国などで利用・栽培される主要なイモ類には、以下のものがある。
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訓 |
『倭名類聚抄』に、芋は「和名以閉都以毛」、山芋は「和名夜萬都以毛、俗云山乃以毛」と。
古来、イモと単称されたものは、サトイモである。 |
説 |
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誌 |
上記各種のイモの項を見よ。 |
いもがゆは、「現在はほとんど甘藷の粥と思われているが、昔はヤマノイモを本格とし、・・・皮をむいて薄くへぎ切り、ざっと味煎にかけて白粥にたきまぜるとあるが、後には乾燥して粉にしたものを用い、また里芋を代用することもある」(本山荻舟『飲食事典』)。 |
『万葉集』に、
蓮葉(はちすは)は是くこそ在るもの
意吉麿が家にある物はうも(芋)の葉に有るらし
(16/3826,長忌寸意吉麿(ながのいみきおきまろ)「荷葉を詠む歌」)
とある芋は サトイモ。
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